スタビロ好きイラストレーターのハヤテノコウジがお送りする、スタビロを語るコラムの第2弾。
手帳やノートに絵を描くときに大活躍する、とても便利な水彩色鉛筆「aquacolor(アクアカラー)」をご紹介していきます。
「おうち時間」に絵を描いてみませんか?
自宅の中で過ごしたり、ご近所エリアに買い物に行ったりと、自宅と生活圏内で過ごす時間が増えている今日この頃。
移動が少ないからこそ、身の回りの様子をじっくり観察するには、絶好の機会ですね。
今まで見落としていた面白いものや、美味しそうなメニューを出すお店、気づかなかった自分の好み、新しい習慣などを発見するかもしれません。
そして観察が楽しくなってくると、今度はスケッチに興味が湧いてくる人も多いはず。
なんだか絵を描きたいな。
そこでオススメなのが、手帳やノートを使って、自分の日常を絵と文字で残す「スケッチログ」という創作活動です。
ベランダの観葉植物、大好きなペット、大好物のフード、家に届いたフルーツや野菜、お取り寄せグルメ、いつも使っているお気に入りの家具などなど。
あなたの家の中だけでも、スケッチの題材がたくさんあることに驚くでしょう。僕は成長する観葉植物や、色鮮やかな野菜をスケッチするのが好きです。
「色を塗る時間」がたまらなく楽しい
スケッチ作業でいちばん楽しいのは、作品に色を付けていく工程だと思います。
色鉛筆をとる、色を塗る、色鉛筆を戻す、また次の色をとる、色を塗る、色鉛筆を戻す……。塗り絵のように色を塗っていくこの作業に、あなたもいつの間にか没頭してしまうでしょう。
僕は手帳やノートを使うスケッチログの着彩では、水彩色鉛筆をよく使っています。
発色の良いスタビロの水彩色鉛筆アクアカラーで色を塗れば、ポップで楽しいスケッチログができあがります。
色鉛筆の芯が柔らかすぎず硬すぎず、ちょうどよい感じで、背景などの広い面の塗り作業から、見出しやキャプションなどの文字を書く時など、幅広い着彩にとても重宝します。
【実践編】スタビロのアクアカラーを使ったスケッチログ
それでは僕がスタビロのアクアカラーで描いたスケッチログを使って、その特長を紹介していきましょう。
まずは最初に、完成したスケッチログがこちら。
この作品は、僕が実際に食べたフードの写真を材料にして「架空の家族がゴールデンウィークに、自宅で味わったグルメの思い出ランキング」いう設定で描いたスケッチログです。ノートは、EDiTの方眼ノートです。
制作のステップ
この作品はおよそ10段階の工程を進めながら完成しました。
- おうちグルメをランキングにしよう、というアイデアを思いつく
- 記憶を頼りにして、おうちグルメのランキングを考える
- ストックしてある自分で撮影した写真から、素材を選ぶ
- ノートのレイアウトを考える(円形の型紙を2つ、タイトルは縦書きにする等)
- 円形の型紙を使ってグレーの色鉛筆で丸を描き、ランキングのフレームを作る
- ランキングの数字を入れる場所は空けておく
- 1位から順番に、写真を参考にして線を描き、色を塗る
- イエローの色鉛筆を使って、円形の枠の背景を荒く塗っていく
- ランキングの文字をレッドの色鉛筆を使って書く
- それぞれの絵の説明文を鉛筆で書く
すぐに描きたい、早く色を塗りたい気持ちが高まってしまいますが、「何をどうやって描こうかな」という段取りも楽しいものです。
point1アクアカラーなら、広い面の塗りがスムーズ
背景などの広い面を塗るのは手間がかかるけれど、アクアカラーは紙に吸い付いていく感じで、どんどん色が伸ばしていけます。
point2アクアカラーは、色の重ね塗りもラクラク
絵に描きたいモチーフは、複数の色で構成されていることがほとんど。アクアカラーを使えば、色を重ねるのも簡単です。
例えばアボカドやトマトなどの野菜は、最初に薄い色を全面に塗ります。
その後に最初に塗った色の同系色から、濃い色を重ねていくと、深みが出て、それらしい雰囲気が出てきます。
point3アクアカラーの着色に、筆を使って水彩画を表現
アクアカラーで着色した卵かけごはんを入れた「どんぶり」の表面に、なめらかさを出したかったので、筆に水を少しだけ含ませて、軽くこするようにして色を伸ばしました。
水彩色鉛筆のアクアカラーは、筆を使って水彩絵の具のような表現も可能です。
ただし手帳やノートの紙はスケッチブックなどに比べると薄いので、水を多めに付けた筆でこすると、波打ってしまう場合があるので要注意。ほんの少しの水で、水彩画の表現はできますので、その点に気をつけながら独自のアレンジを楽しんでください。
point4カラーの文字筆記も可能
ランキングの数字は目立つとよいな、と思ったので、最初から赤で書くと決定!
アクアカラーは発色がとてもいいので、ハッキリと目立つ文字を書くことができます。
説明文の黒は控えめに書いて、主役と脇役としてのメリハリをつけました。
暮らしが明るくなる、色鮮やかなスケッチログを描こう
水彩色鉛筆アクアカラーを使って、あなたの日々の暮らしが明るくなるような、色鮮やかなスケッチログをたくさん作ってみましょう。
あなたが作り出した色の世界を、ぜひ目で味わってください。
(文・写真・絵:ハヤテノコウジ)
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