亜麻の藁と生分解性プラスチックを使い、植物由来の原材料を開発。
カナダの国土中央部にあるサスカチュワン州、その最大都市であるサスカトゥーン市。Pela Caseが生まれたこの地は、世界一の亜麻の生産地であり、創業者ジェレミー・ラングがサスカチュワン大学でバイオテクノロジーを学んでいた場所でもあります。
亜麻仁油(アマニオイル)の元となる種子を収穫後、残った藁が畑で燃やされていることを知り、ジェレミーは「廃棄物となる亜麻の藁を使って、何か別の活用方法はないだろうか」と考えました。
そして藁を粉砕してスマホケースに使うことで、環境的に持続可能なものとして役立てることに成功。地元のファクトリーと協力しあいながら、植物由来のポリマー(プラスチックなどの材料となる素材)であるバイオポリマーと亜麻の藁を混合して、独自素材「Flaxstic」を開発。
「天然資源や他の廃棄物から、堆肥になって生分解するスマホケースをつくり、土に還して、そこから多くの植物を育て、また製品をつくるというサイクルを完成させたいのです」
――― ジェレミー・ラング
小さな“選択”から、地球の未来を変えるために。
Pela Caseは、「1% for the Planet」を通じて、売上の1%を自然保護のために寄付するなど、ビジネスを成立させながら同時に環境保護の活動も認められ、2019年には透明性や説明責任といった基準を満たした企業に与えられる民間の認証制度Bコーポレーション(B Corp)を取得しています。
ジェレミーは「もしこのスマホケースを見て、会話が生まれるのなら、『環境のために、何かよいことをしよう』と、だれかをインスパイアするかもしれません」と語ります。
さまざまな商品があふれる、デジタルアイテム用のケース。価格やデザイン、機能性など、選択肢は人それぞれですが「私たちの顧客は、私たちを信じて変化を起こそうとPela Caseを“選択”しています」
何気なく選んでいたモノを環境にやさしい商品に替える。そんな小さなことから始まる大きな変化が、未来を変えていく・・・。エシカル製品のPela Caseは、私たちのライフスタイルや考え方、価値観にもつながっていくプロダクトなのです。
「もし製品の廃棄物がゼロになったら? 私は、小さなことを積み重ねてできた世界、誇りをもって未来に残していける世界に、より強い関心を持っています」
―――創業者 ジェレミー・ラング